楽天モバイルの料金プラン発表! | ススムのレシピ

楽天モバイルの料金プラン発表!

モバイル・PC

どーも、ススムです。

第4の携帯事業者として名乗りを挙げた楽天モバイルが、遂にそのサービスの詳細を3月3日に発表いたしました。本来であれば2019年10月にサービスインする予定でしたが、基地局の展開が思うように進まず、半年遅れでの発表となります。

今回は満を持しての発表となりますので、その期待はとても大きいものです。

私たち利用者だけでなく、ドコモやau・ソフトバンクなどの大手3社、さらには楽天に対し電波免許を交付した「総務省」も、今回の発表を待ちわびていたのではないでしょうか?

本日はそのサービスの詳細を記事にしたいと思います。

プラン名は「Rakuten UN-LIMIT」。「データつなぎ放題・音声通話はなし放題」で2,980円!

まずプラン名は「Rakuten UN-LIMIT」。気になる月額利用料金は「データつなぎ放題」「音声話し放題」の代金を込んで、驚きの2,980円。

プレゼンでは、シンプルさを追求したとしていて、誰にでもとてもわかりやすいプランとなりました。

三木谷社長が昨年から「他社には真似のできない料金プランになる」と豪語していただけあり、大手3社が同様のプランを7000円~8000円前後で提供しているのに対し、「Rakuten UN-LIMIT」はその半分以下の料金設定と、公約を守った素晴らしいプランではないかと思います。

サービスインは4月8日。300万人に「Rakuten UN-LIMIT」無料で開放!

それでは、実際のサービスの詳細を見ていきたいと思います。

この「Rakuten UN-LIMIT」の正式サービスインは4月8日を予定しており、オープニングキャンペーンとして『楽天リンク』というアプリを同時契約すると、契約事務手数料3,300円分が、楽天ポイントでバックされるとのことです。

さらにオンラインでの申し込みで、3,000円分の楽天ポイントが付与されます。

2つ併せて6,300円が楽天ポイントでバックされますので、契約事務手数料は実質無料、その上に3,000円が別途付与されます。

これだけでも凄いのですが、何より驚きなのが『300万人を対象にこのサービスを1年間無料で提供する』ことが発表されました。

これもまた携帯電話キャリアとしては、最後発となる楽天モバイルにしかできない戦略で「他社には真似のできないこと」のひとつではないでしょうか。



アンテナ基地局数が僅か4,000。エリア不十分なのか無料開放の原因!

それにしても「データつなぎ放題」「音声通話はなし放題」を兼ね備えたこのプランが、なぜ無料で提供されることになったかというと、背景にはエリア整備が満足いくものではなかったのが原因と考えられます。

ドコモやau・ソフトバンクの携帯大手3社が、18万~20万局のアンテナ基地局をもっているのに対し、楽天モバイルの基地局は僅か『4000程度』ととても貧弱です。

参入からの期間を考えれば、大健闘しているのですが、やはり4000程度ではまともなネットワークとは言えません。利用できる場所も、東京23区、神奈川県一部、大阪一部等と、かなり狭いエリアに限られています。

本来であれば、もう1年はサービスエリア拡大に時間をかけたかったところですが、総務省の強い圧力もあり、4月のサービスインをせざる負えませんでした。

ネットワークの整備が整っていないのに関わらず、ユーザーから無理に利用料金を徴収してしまうと、「繋がらない」「使い物にならない」などと酷評されてしまい、携帯キャリアとして再起不能のダメージを負いかねません。

そこで、あえて無料でこのプランを開放することで「無料だからしょうがない」とユーザーを納得させる作戦を取ったと考えられます。

1年間はビジネスにならないということで、株式は下落してしまいましたが、長い目で見れば、実証実験を兼ねつつ、品質向上を図れ、さらにこの期間中に基地局を整備していけますので、ブランドイメージを低下させないためにも、最善の選択だったと思います。

利用には注意が必要!「データつなぎ放題」は楽天アンテナ基地局利用時のみ

良いことばかりの楽天モバイルに聞こえますが、逆に問題点を上げさせていただきます。

このサービスの肝でもある「データつなぎ放題」ですが、楽天モバイルの基地局と接続している時のみが対象となります。

楽天モバイルの基地局と接続していない時は、パートナーエリアであるKDDIの回線に切り替わるのですが、その際は「データつなぎ放題」の対象外となります。

KDDI回線で接続した場合は、データ利用上限が2ギガまでと少な目になっていますので、どこのアンテナに接続しているか、常に注意が必要となります。

ユーザー側では、楽天モバイルの基地局とKDDIの基地局を選択することができませんので、最悪の場合は、楽天のエリアにいるから大丈夫と安心して動画を閲覧してしまうと、知らずにKDDI回線に接続されてしまい、あっという間にパケットを使い切ってしまうという事態が想像されます

これでは、せっかく契約しても「データつなぎ放題」の恩恵は全く受けられませんので、対して活躍しないまま無料の1年間が終了してしまうということもあるかもしれません。



楽天モバイル対応端末が不明

さらに、端末の問題もあります。

楽天モバイルに対応できる端末はSIMフリー端末や白ロム端末を含め、情報がとても少ないです。

端末を用意できない場合は、楽天モバイルから端末を新規で購入しなければなりませんので、無料につられ安易に契約してしまうと、利用できるエリアの少なさから使いものにならず、お金をドブに捨ててしまう事態もあるかもしれません。

正式サービスインすれば、有志たちが対応端末の情報をネットにアップしてくれるでしょうが、無料に釣られず、端末まで含めて検討した方がよいでしょう。

通信速度・利用制限の情報が発表されていない

そして、発表では通信速度やデータ利用制限の話がされていないことも気がかりです。

データ利用制限というのは、例えば3日間の通信料が3ギガ超えたら制限とか、昼間の12時頃は通信速度制限されるとか、回線が混みあった時や、動画を長時間見たとき等に、キャリア側がユーザーを規制するルールのことです。

HPや発表会では語られませんでしたので、この辺りは楽天モバイルから正式にアナウンスをしてもらいたいところです。

1年後の携帯電話業界の未来を考察してみる

最後は、今後の携帯業界について考えてみたいと思います。

この「Rakuten UN-LIMIT」が、公約通り業界に風穴を開けたことは間違いないと思います。

今はまだネットワークが整っていませんが、料金プランとして十分なインパクトもあり、大手3社の携帯プランがあまりに複雑過ぎるのに対し、何よりわかりやすいので、人気になるのは間違いないと思います。

ネットワークがきちんと整備され、品質が向上されれば、楽天モバイルへのユーザー流出は避けられなくなるでしょう。

そのような事態になってからでは遅いので、ドコモやau・ソフトバンクの大手3社が、どのような対抗策を打ってくるのかが今後の焦点です。

大手3社は5Gのサービスインも控えていますので、正直値下げしたくないというのが本音でしょうが、各キャリアがどのタイミングで、どのような対策を打ってくるのか、見守りたいと思います。

考えられる手段としては、ソフトバンクであれば「Y!moblie」、auであれば「UQ-Moblie」、ドコモは「格安SIM」で対応といったところではないかと推測します。

即時2,980円で対抗プランを打たれ、1年持たずに「楽天モバイル即死」なんて未来も無いとは限りませんし、1年後に対抗策を打とうとしたら、既に時遅しなんて未来も有り得る話ですし、2,980円ではビジネスが成り立たず「Rakuten UN-LIMIT」の料金値上げなんて未来もあるかもしれません。

いずれにしても、10年振り位に業界に競争原理が働くことは間違いなさそうです。



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